プログラフのデザイナーにインタビューし、作品やデザインについての想いを語ってもらう企画、記念すべき1回目は・・・
今年のNADCでも賞をいただいた角田さんです!
今回受賞した作品はコチラ。
🎖 準グランプリ but yeah
🎖 手術トレーニング用キット
まずは受賞おめでとうございます! 率直な感想を教えてください。
今回は準グランプリと新潟ADC賞、新人賞、会員審査部門賞など4つも賞をいただいたので、驚きと嬉しさがありました。
4つも! それはすごいですね。
去年は新型コロナウイルスの影響で審査会がなかったんです。
だから2年分として過去最多の13作品を出しました。
実際、審査会に参加してみて、賞から漏れた作品についても課題が見えてきました。それは次回のNADCの課題として、また1年頑張っていこうと思います。
NADCをよく知らない方のために、どういうものなのか簡単に教えてください。
一言で言うと、「新潟のデザイナーが審査会に向けて切磋琢磨する、クリエイターの野外活動みたいなもの」です。
それまでは新潟のデザイナー業界の横の繋がりがあまりなかったそうです。
地方というのもあって、都会に比べたらデザインに触れる機会が少なかったりすると思うんですが、NADC審査会の本の販売を通して社会へ認知を広げるのも目的ですね。
なるほど。では角田さんがNADCへ入るきっかけは?
東京のデザイン会社に勤めていたのですが、30歳を機に地元新潟へ戻ってきたんです。その翌年、NADCに出品できる作品ができたので出してみようかなあと。
それがきっかけで、気付いたら運営を任されてました(笑)
運営は2年ごとに変わるのですが、いい経験になるかなと思って。
気付いたらそうなってた・・・あるあるですね(笑)
では本題に・・・今回受賞した作品についてコンセプト等を教えてください。
まずはこの「手術トレーニング用キット」から。
このお仕事は3,4年くらい前から関わらせてもらってます。
「元々ある手術トレーニング用キットに、デザインを乗せてきちんとその価値を提供したい」とのご要望があって今回デザインさせていただきました。
手術って緊張すると思うし、技術的にも高度なことじゃないですか。
だからメンタル的にもきちんとしてないと遂行できないであろうものだと想像して、ちょっと神経質に見えるようにデザインを落とし込みました。
とはいえ、トレーニング用なので反復もしなきゃいけない。
ということで、そこまで高級感は出さないようにしました。
なるほど・・・ところでこの切れ込みもデザインですか?
実はそれ、パッケージ自体もキットの一部になってるんです。
中に管のようなパーツが入っていて、それをその切れ込みに刺して使います。
へえ~! パッケージもキットの一部なんておしゃれですね。
じゃあ次はこのポスターを・・・
デカッ!!!!
B0サイズです(笑)
これは自主制作作品なんですけど、元々自主制作は出そうと思ってて。
ちなみに今回の自主制作部門のテーマは「Yeah!」。コロナ禍で塞ぎがちな気持ちを明るくするような作品を、という理由からです。
表情ではなく、イエー!という感情を体で表しているような・・・そんな作品を描きたくて、全身、そしてB0という大きいサイズにしました。
ぼくら完璧じゃないけどいいじゃないか、イエー!みたいな。
そんな思いをbut yeahというタイトルにも込めました。
完璧じゃないけど、イエー!ってなんかいいですね。
ちなみにこれはどうやって描いたんですか?
illustratorで描くのも、ペンで描くのもなんか違うなって思って・・・
エッジ感の強いステンシルで描きました。
マステを貼って、それをカッターで切って、アクリル絵の具を流し込んでスキャンしました。線の太さの違いや、あえて線をズラしたりなどしたりして、かなり楽しく制作できました。
なるほど、そんな過程で作られていたんですね。
ちなみに今回、NADCで初めて作られた「新人賞」もいただいたのですが・・・。
そんな賞をいただいたからには、今後もっといい賞にするためにもしっかりしなきゃなと思いました。自分の行動で新人賞の評価が下がってしまうと嫌なので。
NADCは年に1回なので、日々の積み重ねを大事にしてまた来年に向けて頑張っていきたいと思います。
ありがとうございました!
今後の作品も楽しみにしていますね、
さて、次回は角田さんの人となりに迫っていこうと思います。
次の更新もぜひ見てくださいね。
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