こんにちは、ツイッター担当です。
年が明けて早くも1月の半分が過ぎようとしていますね。本年もよろしくお願いいたします!
今回は2023年のプログラフ年賀状をご紹介したいと思います。
今年は卯年。卯年といえば「飛躍」や「向上」の年だと言われていますよね。
本年が皆様にとって飛躍の年となりますようにという意味を込め、ふわふわのヴィベールと戦国時代頃に使用されていた「真向き兎紋」を組み合わせたデザインに。
ディレクションを担当した弊社デザイナーの茂山さんからコンセプトを聞いてみたところ、「ふわふわで可愛い印象のあるヴィベールと同じく可愛いデザインではなく、あえて和風で少し堅いイメージのある家紋を組み合わせた」とのことです。
そして兎がかまくらの中で春を待っているようなデザインは、同じく弊社デザイナーの甲野さんが担当しました。
茂山さんから兎紋の話を聞いた時、「兎の家紋があるのか!」と初めて知ったツイ担は今回の真向き兎紋について少し調べてみました。
兎の姿を正面から見たもので体を桃の形に描く。兎は我が国では神聖で瑞祥の動物。また「月の精」として不老不死、豊穣のシンボルとされ、その瑞兆の意義を持って家紋や兜の前立に用いられた。清和源氏支流の三橋氏、藤原氏支流の三橋氏とされ、三橋氏の代表家紋といえる。他に名字に「兎」「海」「島」を持つ家や山陰地方での使用家が多く見られる。謡曲の『竹生島(ちくぶしま)』に詠われることから波や月と組み合わせて描かれることも多い。
【家紋のいろは】より/https://irohakamon.com/kamon/usagi/mamukiusagi.html
ちなみに使用したヴィベールは、在庫限りで取扱終了となってしまうので、おそらく今回で見納めでしょうか・・・残念ですが、最後に卯年の年賀状として使えて良かったです。
加工に関しては、なんと今回4段階もありました。当初想定していた加工方法では難しい箇所があり、新潟ワークステーション様にご相談してテストを繰り返しました。そしてそのテストサンプルを確認しながらビジュアル的にも理想に近く、また加工する際にも問題なく大量生産できる方法でお願いしました。
①雪が降る空は低温で空押し(通常の温度だとヴィベールが溶けてしまうそうです。) ②その上から2023を赤箔押し加工 ③かまくらの中はフィルムを敷いて空押し ④その上からうさぎを赤箔押し加工 (かまくら部分は本来のヴィベールの質感を残す)
ヴィベールは起毛の布に紙を裏打ちしたもので、印刷適性がありません。
加工するといえば、エンボス加工や箔押し加工、合紙(※)してカードなどに使用する方法が一般的です。(※合紙・・・裏側に厚紙を貼り付けること)
あまり細かい加工は難しいのですが、今回どうしても兎紋を箔押ししたいということで、フィルムを敷いて空押しすることで兎紋が潰れることなく箔押しできました。
雪降る空の質感、本来のヴィベールの質感、赤箔の質感、そしてフィルムを敷いて空押した質感と1枚で4つの質感が楽しめ、手に取って思わず触ってみたくなる年賀状となりました。
(おまけ)
白いヴィベールの年賀状と白いプロたんを組み合わせたら同化しちゃう・・・?と思ってやってみましたが、同化して見えないよ!とまではいきませんでした(´-`).。oO(白って200色あるんでしたね・・・。)
そして今回、共にこの年賀状を作り上げてくださった新潟ワークステーション様には、過去にプロたんが工場見学でお邪魔しています!ぜひその際の記事もご覧くださいね。
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